楽天の即時抗告を棄却 ＴＢＳ会計帳簿の閲覧で東京高裁

6月27日11時31分配信 産経新聞

　ＴＢＳ株の買い増し方針を示している楽天グループが、ＴＢＳの保有する株式の詳細を記載した会計帳簿の閲覧・謄写請求に応じるように求めた仮処分申し立てで、東京高裁の都築弘裁判長は２７日、楽天側の即時抗告を棄却する決定をした。
　都築裁判長は、楽天側とＴＢＳの双方がインターネット放送をしていることを挙げ、双方の業務が実質的に競争関係にあると判断。「会社法が定める閲覧拒絶理由がある」と述べた。
　さらに、「会計帳簿が公開されるとＴＢＳと同社の投資先との円滑な関係の維持が困難となることも否定できない」として、開示を求めた楽天側の即時抗告を退けた。
　楽天は、６割に達するとされるＴＢＳの安定株主について「ＴＢＳ取締役会が９００億円を投じてつくり出したのではないか」などと主張。株の持ち合い状況などで不透明な点がないかなど、安定株主とＴＢＳの関係を客観的に検討するために会計帳簿の閲覧などが必要としていた。
　東京地裁は１５日、楽天側の申し立てを却下する決定をし、楽天側が即時抗告していた。
 
「Yahoo!ニュース」より

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